南宮の風
玉 名 駅 開 業
report 04

 玉名市の都市計画に基づく「玉名駅連続立体化工事」・「西野町−玉名間新線建設工事」が平成14年7月に竣工したことにより、南宮電気鉄道「玉名駅」が7月15日に開業した。
           
玉名駅(南宮電車側)
 南宮電気鉄道・玉名駅は国営鉄道との共同使用駅である。1〜4番線が国営鉄道線のりば、5・6番線が南宮電車のりばとなっている。ホームは3階に位置しており、南宮電車のホームは島式ホーム1面で、5番線は普通列車および別所線直通列車が発着、6番線は急行列車・普通列車が発着する。貴船側には電留線があり、反対側には引き上げ線が設けられている。
 駅舎の1階は飲食店や旅行代理店などのテナントが入っており、出改札口は2階にある。また、駅ビルには高越屋デパートがはいっている。
玉名駅(国営鉄道側)
 高架駅の玉名駅は平成6年8月に着工された。玉名駅連続立体化工事は、国営鉄道側から建設が開始され、旧貨物ヤード跡に国営鉄道玉名駅の構造物が建設された。平成10年4月には高架駅に切り替え、仮開業となった。国営鉄道の切り替え後、旧玉名駅の設備を撤去し、南宮電気鉄道の高架駅の建設に着手し、平成14年7月に正式に開業となった。
南宮電気鉄道の西野町〜玉名間の建設工事は、南宮電気鉄道の創業以来の悲願であった。玉名市の都市計画に伴う「玉名駅連続立体化工事」により、「西野町〜玉名駅間新設工事」が着工の運びとなり、長年の夢が実現した。西野町〜玉名間は1.5kmで高架線となっており、途中に中里中央駅が建設された。建設用地は西野駅付近では民家の立ち退きがあったが、中里中央駅までは福山大学跡、紡績工場跡を転用している。中里中央から玉名駅までは紡績工場の引き込み線跡を利用している。