施設の概要
   
   

    
線路設備
      
1.はじめに
 

  当社の路線は玉名〜貴船間、黒野〜西別所間に29.6qの鉄道路線網を有している。路線は、@玉名市を中心とした通勤・通学輸送、A貴船・湯の原温泉等の観光地に通じる観光輸送、B地域の足としてのローカル輸送、という3つの輸送の性格を持っている。
  ここでは、当社における線路施設(線路構造物、軌道)の概要について紹介する。
 

 
2.線路施設
 
  当社は、大正12年6月に創立した黒野軌道に始まり、合併と路線延長により現在の路線を形成するに至った。線路施設について線路構造物、軌道に分けて次に述べる。

2−1 線路構造物

  主な橋梁としては、当社最長の波瀬川第一橋梁(263m・上路鋼板桁)、波瀬川第二橋梁(216m・上路鋼板桁)、波瀬川別所橋梁(186m・下路鋼構桁)、新直川橋梁(127m・上路鋼板桁)、波瀬川第三橋梁(118m・下路鋼構桁)、中村川橋梁(102m・合成桁)、別所川橋梁(82m・上路鋼板桁)がある。高架橋は西野町〜玉名間が連続立体化区間となっておりRCラーメン構造の高架橋となっている。

2−2 軌道

  輸送力の増強や列車のスピードアップ、乗心地の向上に対応するために、貴船線・別所線でのレールの重軌条化(50sレール)を進めているが、貴船線では37sレール、別所線は35sレールまたは30s以下となっている。また、重軌条化と併せてまくら木のPCまくら木化も行っている。